バンコクで働こ!

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10年前のタイ ・バンコク

サワッディーカップ!!!
みんなー、知ってるかな?
今年2018年は実はトランスコスモス(タイランド)の設立10周年の節目の年なんだ。会社が設立された今から10年前のバンコクってどんなんだったんだろう? どんなことがあったんだろう??


ドリアン君自身もバンコクに出てきて間もない時期だった2008年。その年のタイ・バンコクについてお話をしてみるよ。懐かしいと思う人もいれば、そんなことがあったのかって思う人もいるだろうね。

ちなみに現在会社があるアソーク付近の2008年はと言うと、会社ビルの向かい側のインターチェンジ21ビルができたのがこの年。会社の入っているエクスチェンジタワーは2007年には完成してたよ。先週のブログで紹介したターミナル21はまだ着工すらしてなかったけど、アソークも発展している最中って感じだったよぉ。


当時のエクスチェンジタワー37階からの景色

【2008年のタイの政権は?】この時期、タイは政変の真っただ中であったんだけど、前半まだそんなピリピリした空気ではなく、意外に平和だった気がするね。

サマック政権(1月29日〜9月9日)
2006年の軍事クーデターで当時のタクシン首相が失脚した後、暫定的に軍事政権が続いてたんだよ。しかし、2007年12月に総選挙が行われ、結局タクシン派が勝ってしまった。タクシン派のパランプラチャーチョン党が政権を取り、2008年1月29日にプミポン国王の承認を受け、サマック氏が第25代首相に就任したんだ。

しかし、そのサマック政権の最中も反タクシン派の「民主主義のための市民同盟(通称PAD)」による反政府活動が度々あったんだよね。9月には首相府をPADのデモ隊に占拠されるという状況になり、そこでサマック派の政治団体と衝突も起きた。この時、サマック首相はバンコクに非常事態宣言を出すも軍は静観。そんな折に、サマック首相はテレビの料理番組に出演して報酬をもらったことが、「首相の副業禁止」という憲法に抵触したと憲法裁判所で判断され、あっけなくサマック内閣総辞職となったんだ。ちなみに、この政権転覆は司法クーデターと言われてる。

ソムチャーイ政権(9月17日〜12月2日)
その後の政権を譲り受けたのは副首相だったソムチャーイ氏。タクシン氏の義理の弟に当たる生粋のタクシン派。当然、反タクシン派のPADにとっては面白くない状況。デモ活動は終わる気配がない。そんな中、空港占拠事件(下記に詳細)などが発生しタイ国内は大混乱。結局、ソムチャーイ政権も、そもそも2007年12月の総選挙での違反があったという理由から、憲法裁判所により党は解散させられ、ソムチャーイ首相含めた党幹部の公民権を5年間はく奪という判決が出された。サマック氏に続きまたも司法クーデターで失脚となってしまった。その後は、反タクシン派の民主党アピシット政権が誕生・・・・・。



【空港占拠事件(11月24日〜12月2日)】
ソムチャーイ政権下で起こった事件。PADによるデモ隊がスワンナプーム国際空港を占拠して空港機能を麻痺させるという暴挙に出た。これは国際線の発着ができなくなり、タイ国外にも影響を与えた事件だから、世界中で報道されたはず。だから、当時日本にいた人も知ってるニュースだよね。ソムチャーイ政権が失脚するまで9日間に渡りデモ隊の占拠は続いた。

スワンナプーム空港だけでなくドンムアン空港も占拠されてしまったこの状況は、日本で言うと成田空港と羽田空港の両空港が機能停止してしまったのと同じこと。帰国したくても帰国できない外国人をも巻き込んでの騒動で、最終的にパタヤ近くにあるウタパオ空港から国際線を発着させるということなったんだ。中には陸路でマレーシアのペナンまで行き、そこから日本に飛んだというツワモノがいたって話も聞いたことある。仕事でタイに来ていた人には大迷惑な話だったわけ。当然、外国からの旅行者もタイに来ることができず、観光立国のタイ経済にも大打撃を与えたってことだよね。

以上が2008年政変に関するお話。


このあと、2010年と2014年にも大きなデモが発生します。その2014年から現在までタイは軍事政権下にあります。総選挙の予定が延ばし延ばしとなっている状態で、2019年には選挙できるのかなぁ…?

2008年以降の政変やデモ、2019年に行われるだろう選挙に関してはまた別の機会があればお話したいですぅ…。しかし、タイのすごいところはこんなに政情不安な状況にもかかわらず、着実に経済発展し続けているところです。その点に限って、今の軍事政権は一定の評価を得ていますね。


【その他、2008年のニュース】

バーツ急落・・・9月頃までは1バーツが3.2円前後で安定してましたが、その後の政情不安要素も加わり、年末には2.5円台にまで落ちていきました。1万円が4千バーツ近くになるという計算。空港占拠も終わり年末年始に日本や国外から来た旅行者はウハウハだったでしょうね!


第一次ラーメンブーム・・・6月にスクンビットソイ39に日本の「ばんからラーメン」がオープン。現地のタイ人にも受け入れられ、1年も持たずに閉店する店が多い中今でも営業中。その他、日本のラーメン店が増えた年でした。





屋内全面禁煙・・・受動喫煙の問題もありエアコンの効いた室内での喫煙が法により禁止されました。つまり、飲食店・バーやパブも禁煙ということになりました。しかし、法がきっちり守られているはずもなく……。




「外こもり」日本人殺害事件・・・8月にバンコクで起きた加害者も被害者も日本人という事件。バンコクに住んでFXやデイトレードなどで生計を立てていた日本人が殺され銀行口座から現金を引き出されたというもの。遺体もカオヤイの道路脇の森から発見された。日本でも「外こもり」という言葉が流行ったんじゃなかったっけ?

外こもりのススメ(幻冬舎コミックス




なんだかんだで経済成長し続けてるタイ。成熟しきった日本では味わえない刺激のあるタイランド!みんなもタイにバンコクにどんどん興味を持とうよ!!!

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