69年ぶりの戴冠式
こんちは~
今回は69年ぶりのタイの戴冠式についてだよ
今年は日本は天皇陛下が2019年4月30日に退位することにより元号が平成から令和になるんだよね。
タイでは2016年崩御されたプミポン前国王よりワチュラロンコン国王にかわっています。
その戴冠式が5月4日から5月6日にかけて執り行なわれます。
戴冠式とはー文字の通り王の印の王冠を載せるということで即位式ともなります。
この戴冠式では色々な儀式にのっとり執り行なわれます。
その中でも一番の行事は5種の神器を身にまとう戴冠式があります。
皆さんご存知だと思うのですが日本では三種の神器というのもあるのだけどタイでは5種の神器というものがあるんだよんね。
で、タイの5種の神器はこのようなものがあります。
プラマハーピチャイモンクット(王冠)
タイ国王の王権を象徴する王冠であります。高さおよそ66センチ、重さ7.3キログラムの金でできてます。1782年にラーマ1世の命で作られたもので各所にダイヤモンドなどの宝石がちりばめられています。ラーマ4世(モンクット王)は、インド産のプラマハーウィチエンと名付けられたダイヤをこの冠の天辺にはめ込められている。
プラセーンカンチャイシー(短剣)
1784年に当時タイ領であったカンボジア、シェムリアップ州、トンレサップ湖の漁師が漁の途中この剣が網に引っかかっているのを発見した。当時、シェムリアップの国主であったチャオプラヤー・アパイプーベートはこれを、当時のタイ国王、ラーマ1世に献上した。ラーマ1世は護身用の短剣として使用した。 この剣の柄の長さは25.4センチ、刃の部分は64.5センチあり、鞘に入れた状態では約101センチの長さ、1.9キロの重さがあります。
チャローンプラバート(スリッパ)
ラーマ王、私は古代インドの信念に従って、ロイヤルレガリアの一部として金のスリッパを作ることを命じました。カラフルなエナメルを塗られた金で作られていて、ダイヤモンドがはめ込まれています。」
ワーラウィーチャニー(扇子と払子)
「Walawichani」は、いわゆるヤシの葉で作られた扇子で扇の縁は金で縁取りされ、柄はエナメル加工の金で作られていました。もともとは「Phatchani Fak Markham」または「タマリンドポッドの形をした扇」と呼ばれていました。その名の意味は、「Walawichani」という名前のために陛下モンクット王(Rama IV)によって再考されました。パーリ語から、パームリーフファンの使用は正しい解釈ではないかもしれません。それはヤクの毛から作られた払子のような品物をもっと指していま「ワラ」という言葉は一種の牛の毛を意味し、タイ人が「チャマリ」と呼んでいた動物です。ヤクの髪で作られ、ロイヤルレガリアに含まれるようにフライウィスクを注文しました。その後、ヤクの髪は白いゾウのしっぽの髪の毛に置き換えられ、名前は白いゾウのフライの泡立て器に変更されました。しかし元の王室のヤシの葉の扇風機を使用しないのは不適切であると考えられるので、陛下はヤシの葉の扇風機と「Chammari Fly Whisk」の両方の使用を命じ、それらをまとめて「Walawichani」と呼ばれます。
ターラプラコーン(短い杖)
元の笏は、陛下の仏陀Yod Fa Chulalok(Rama I)の治世中に作られました。そのスタッフはジャワのカシア材でできていました。決勝戦はトライデントの形で行われ、金で飾られた鉄の柄のように金で金色に仕上げられました。それは「Than Phra Kon」と命名されましたが、もともとは「Than Phra Kon Ratchaphruek」、または「ジャワのカシアの木で作られた高貴なスタッフ」と命名されました。純金製であること。スタッフはその中に刀を隠すように設計されていて、それはその決勝に神の姿を持っていました。笏は「プラセンサナオ」と呼ばれ、また「プラコーン・サワラップ」や「尊厳を持った王家の杖」とも呼ばれていました。 しかし、彼の陛下の王Vajiravudh(ラーマ6世)は、彼の遺産の賞賛のために王室の戴冠式で再び使用するために元の笏を取り戻しました。
が5種の神器となっています。歴史の中ではラマ2世の時代には傘と刀がありましたがラマ7世の時代になくなり最終的には5種類となったとされています。 この戴冠式のあとにはそれらが身につけられることが見られると思います。
ところでこの戴冠式は4月より本格的に準備が始まっています。
今年はその準備でカオサンロードエリアなどでは大規模な公式イベントはほぼ中止になり沿道の整備やリハーサルを行っています。
今後5月4日から5月6日までに行われるセレモニーは以下のようになっています。
【5月4日】 王族、枢密顧問官、閣僚らが出席していろいろ儀式が行われます。
16:00から
宣言のためエメラルド寺院に向かいます。
【5月5日】
16:30から
ラーマ10世国王によるパレード。(ルートはマップを参照してね)
【5月6日】
16:30から
王宮のSuddhaisavarya Prasad Hallにあるバルコニーより一般参賀。
戴冠式の最後の締めくくりは2019年10月に執り行なわれる御座船による水上パレードです。
御座船の水上パレードは一時期、実施されていなかったが、プミポン前国王の戴冠式より再開された行事となります。
こちらは16時から国王がチャオプラヤ川に沿ってワスクリ桟橋からワットアルンまでの4Kmを航行する予定となっております。
この水上パレードは海軍約2300名が約50もの船をリズミカルでパフォーマンスの伴ったローイングで行われます。
使用される御座船は普段はトンブリ地区バンコクノーイ運河を挟んだところにある王室御座船博物館に収容されていて一般に公開はされていますが実際にチャオプラヤをローイングするのはめったにありません。
過去約60年間で16回のみです。直近で行われたのは2012年にプミポン前国王在位60周年をお祝いの行事で7年ぶりの航行です。
ちなみに国王専用の御座船は8艘あります。代表的なもので
「スパンナホン御座船」はアユタヤ王朝時代1548年に建造された王室専用で、全長46.15m、幅3.17m、深さ94cmで、総勢57人によって漕がれます。ラマ5世時代後期に新しく造り直されてラマ6世時代の1911年に完成。 船首には神話に登場する白鳥が彫刻され、中央部分に国王や王妃用の玉座があります。スパンナホンとは、「スパン(金)」「ホン(白鳥)」という意味で船首部分に表現されています。
光景は現代からタイムスリップをした時代絵巻を見ているような感じで壮大なものです。
ぜひ、この機会を逃さず見に出かけてみてはいかがですか。