いざ、陸路国境越え！！
サワッディーカップ！！！
年明けからバンコクで大気汚染が悪化しているってニュースが目立ってるけど、みなさんいかがお過ごしですか？？大気汚染からもバンコクの喧騒からも逃れるにはタイの田舎へ旅行するのが一番！田舎と言ってもいろいろですが、今回はタイの端っこまでへ行ってみよーぜ！！
そう、日本では絶対に体験できない陸路国境を紹介したいと思いまーす。
日本から外国へ行く場合に絶対に越えないといけないものが「海」。日本は島国だから当然のこと。海外旅行には船か飛行機が必須だよね。でも、タイはカンボジア・ラオス・ミャンマー・マレーシアの4ヶ国と隣接しているので、バス、鉄道、渡し船、徒歩などの手段で国境を越えることが可能なんだ。ドリアン君も初めて陸路国境を越えたときは、緊張半分楽しさ半分だったよ(^.^)
当然、国境ゲートにはイミグレーションがあって出国の手続き等が必要。中には外国人が通過できないところもあるから、マイナーな国境に行く時はよく下調べしてから行こうね。国境越えしないなら、行って帰ってくるだけでも問題なし。国境の町というのはどこも活気があって行くだけでも楽しいよ。
【カンボジア国境】
まずはタイの東に位置するカンボジア。90年代まで内戦状態にあって危険なところだったけど、今はだいぶ気楽に行けるようになったよ。人気の世界遺産「アンコールワット」もバンコクからチェンマイに行くより近いんだ。
(#日本人の場合、タイに隣接する4国のうち唯一カンボジアだけが入国ビザが必要。とは言っても、国境でアライバルビザの取得が可能。)
アランヤプラテート - ポイペト
アランヤプラテートがタイ東部のサゲーオ県の国境の町。ポイペトはカンボジア側の町だよ。バンコクから約250km。徒歩で国境越えができるので、たくさんの旅行者や現地の人々が日々行き交っている。バンコクからアンコールワット(国境からは約150km)へ陸路で行く場合はこの国境を通過することになるよ。タイ側にはロンクルア市場という巨大マーケットがあり、商品を大量に仕入れにくる商売人も多いよ。
カンボジア側には巨大カジノが複数あるよ。日本人には理解しがたいことが、このカジノ実際には両国のイミグレーションの中間にある。つまり、タイの出国手続きをしてからカンボジアの入国手続きをするまでわずかの200メートルぐらいのところにカジノがある。そして、カジノ内はすべてタイ語やタイバーツが基本となっている。なので、これらのカジノはタイなの、カンボジアなの？？って考えちゃうよね。実際にはカンボジア領にあるんだけど、タイ人ならタイの出国手続きなしで行けちゃいます。日本人などの外国人はタイ出国手続きが必要。
ハートレック - ココン
ハートレックがタイ東部のトラート県の国境の町。ココンがカンボジア側の町だよ。バンコクから約400km。在タイ日本人がよく知っている「スクンビット通り」、この通りの終点がここになるんだよ。
海沿いの国境でビーチと小さめの市場がある以外は何もない感じ。
この国境からさらに250kmぐらい行くと、日本人にはまだあまり知られていないシアヌークビルというビーチリゾートに行けるよ。このリゾートにもやっぱりカジノがある…(＠_＠;)
【ラオス国境】
タイの東北に位置するラオス。ラオス語はタイ語の親戚みたいなものだからタイ語が普通に通じるよ。さらに、バーツだってラオス全土で使えちゃうんだ。
ノーンカーイ - ビエンチャン
タイのノーンカーイとラオスの首都ビエンチャンの国境。バンコクから約630km。アジアの大河「メコン川」に架かるタイ・ラオス友好橋を渡って行き来できるよ。
バンコクからも国際バスでこの国境を通過してビエンチャンに行くことができる。国際バスはノーンカーイやウドンタニーのバスターミナルからも出てるよ。
タイのイミグレーションでバスを降りて出国手続き。また同じバスに乗り込み、橋を渡ってからラオスのイミグレーションでバスを降りて入国手続き、まだ同じバスに乗り込みビエンチャンの中心部へと向かうんだ。同じバスで乗り換えることもなく国境を越えることができるって感覚が日本人にはかなり新鮮。タイは左側通行、ラオスは右側通行のため、途中で左右が入れ替わるところも斬新だよ！！
ドリアン君は経験ないけど、ここの国境は鉄道でも越えることができるんだよ。
チョンメック - パクセー
タイのウボンラチャタニー県チョンメックとラオス第2の都市パクセーの国境。バンコクから約700km。
橋も川もない完全な陸路国境だよ。このエリアは観光資源が豊富で見どころは多いと思うよ。ちなみに、タイ・ラオス・カンボジアの3国が接するポイントがここから近いけど、タイ・ラオス・ミャンマーのゴールデントライアングルに対して、エメラルドトライアングルと呼ばれてる。
ムクダーハーン - サワンナゲート
タイのムクダーハーンとラオス第3の都市サワンナゲートの国境。バンコクから約650km。ノーンカーイと同じくメコン川に架かる第2タイ・ラオス友好橋を渡るよ。ラオス側の町は特に何もない。タイの領事館があるのでビザランで行く人がいる程度かな。
ちなみに、メコン川に架かるタイ・ラオス友好橋は4つあり、第3がナコーンパノム、第4がチェンコーンにできている。第5はブンカーン県で計画中だとか。
ターリー - ケンタオ
タイのルーイ県ターリーとラオスのケンタオの国境。バンコクからは約530km。ノーンカーイから西に約200km行ったところにある。メコン川の支流に架かる橋を渡るよ。ちょと地味な国境だけど、ここを通過してさらに約400km北上すると世界遺産のルアンパバーンに行けるんだよ。でも、ルアンパバーンはメコン川ボートで行った方が楽しいかも！！
【ミャンマー国境】
タイの北西に位置するミャンマー。民主化してから、観光客を容易に受け入れるようになり、2018年10月から1年間という期間限定で観光目的の日本人のビザなし渡航が可能になった。日本人にとっては気軽に行けるようになったよね。
メーサーイ - タチレク
タイ最北端チェンラーイ県メーサーイとミャンマーのタチレク。バンコクから約850km。国境には幅10ｍほどの川が流れているだけ。日本人がミャンマー入国にビザが必要だった昔から、ここの国境はビザなしでの日帰り観光が認められていたので、行ったことある人も多いと思う。
メーソート - ミャワディ
タイのターク県メーソートとミャンマーのミャワディの国境。バンコクから約500km。国境を流れるムーイ川に架かるタイ・ミャンマー友好橋を渡るよ。
現在はすぐ近くにもっと大きな第2タイ・ミャンマー友好橋がすでに完成しているが、まだ開通には至っていない。イミグレや税関の施設、国道の整備を進めている状況。この辺りは、東西経済回廊のせいか最近にわかに活気づいているよ。
サンクラブリー - パヤトンズ
タイのカンチャナブリー県サンクラブリーとミャンマーのパヤトンズとの国境。バンコクから約470km。一つの村の中に国境線が引かれたような場所。有名な観光スポットスリーパゴダパスもここの国境エリアにある。
また、この辺はモン族の居住エリアで現地の人たちは結構自由に国境を行き来している感じだよ。このエリアに住んでるモン族の男性に、「あなたはタイ人ですか、ミャンマー人ですか？」って聞いたことがあるんだけど、ドヤ顔で「どっちでもない。モーン！！」って言われました。先住民族にとって、国境や国籍なんて関係ないってことなんだなと…(*_*;
カンチャナブリーの有名な戦場に架かる橋。その泰緬鉄道も現在はサイヨーク郡のナムトック駅までで、それ以降は撤去されているけど、昔はこの辺りを通ってビルマまで繋がってたんだって。
＃ここが実際の泰緬鉄道の線路が敷かれてた跡だとか
＃戦時中に日本兵が掘った井戸らしい
【マレーシア国境】
実はドリアン君も陸路でマレーシアに行ったことないので、マレーシア国境に関しては簡単な説明で許してね。だって、マレーシア国境と言えば、タイ深南部にあたる地域で、日本の外務省の安全情報でも危険レベル3「渡航中止勧告」が出ているところだよ。みんなも不必要に行く場所じゃないからね。
マレーシア国境は他の3つの国の国境とは大きな違いがあるんだよ。それは、他の3つの国の国境はタイ側の方が栄えているのに対して、ここはマレーシア側の方が栄えているっていう点だ。裕福なマレーシア人がタイのハジャイなんかによく遊びに来るって話だよ。
パダンブサール
タイ南部最大都市ハジャイから約60km南下したところにあり、マレーシア国境では一番メジャーなところ。マレー鉄道も通っていて、鉄道やバスなどでの国境越えが可能だよ。マレーシア国境の中でもここはちょっとましなレベル2だから、行くとしたらここだよね。
あと、下に3つタイ‐マレーシア国境の紹介だけするけど、ベートンとスンガイコーロクは深南部3県(ヤラー・ナラティワート・パッターニー)に位置する危険レベル3のエリアであるってことをお忘れなく！！（サダオはパダンブサールと同じ危険レベル2）
サダオ
ベートン
スンガイコーロク
番外編【海上ルート】
アンダマン海側タイ最南端に位置するサトゥーン県。この県には有名なリペ島がある。
陸路国境とは違うけど、このリペ島からすぐ隣のランカウィ島(マレーシア)に船で国境越えができるよ。なんとビーチで出国手続きとかするよ。さらにアイランドホッピングでプーケットにも行けちゃったりする。
さすが、観光立国タイランドって感じでしょ！！
タイはホントに奥深いよ！！！
（タイで有効なビザを持っている方は、リエントリーパーミットの取得をくれぐれも忘れないように！）
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